今までも、自転車に限らず部品等でもありました購入契約後の　キャンセルですが、コロナのせいで納期が遅かったり未定だったりというのも影響しているかと思いますが、最近酷いので、書きたいと思います。

半分、愚痴のようになるのはご勘弁をm(_ _)m

 

しかも今回の話は、ウチだからとか、自転車屋さんだからといった話ではなく、どんな人でもどんな業種でも当てはまる事だと思います。

キャンセルという行為でお店側はどのような被害を被るのか、そしてそれがどれほど迷惑な行為なの知って頂きたく書きたいと思います。

 

問屋さんから発送前のキャンセルなら、問屋さんも受けてくれやすいですし、被害も少なくて済むので、僕も比較的お受けしやすいですが、問屋から発送が完了した場合のキャンセルは、問屋さんは受けてくれません。
故に、そのお店の在庫になります。
自分が購入しなくても「店頭に並べて別の人に売ればいいから大丈夫なのでは？」と考える人も居るかもしれませんが、それは非常に身勝手な考え方でしょう。

お客様側からしたら、単純に”購入予定の物を買うのを止めた”という感覚でしかないでしょうが、そんな単純で簡単な話ではないのです。
発送前にしろ、あとにしろ、お店側からすると、その自転車をご契約頂くまでに、その方だけに時間を割いて説明をし接客をし、メーカーとやり取りをして発注し、納期の随時確認や動向を管理したりと、要はその契約を履行するために時間と労力とお金が意外と掛かっているのです。

それを「キャンセルで」の一言で全てが無に帰します。お店にとっては大打撃です・・・
実店舗で物を買うというのは、人間同士なので、大なり小なりお互いの信用あっての行為だと思います。
（特に自転車等は、長時間の接客が付き物なので）
大げさかもしれませんが、個人的にはその信用関係をも壊されたという寂しい気持ちにもなります。

なので、事情はどうであれ、一度購入の意思を示し、書面にしろ口頭にしろご契約された場合は購入者側としての「購入する」という本当にごくごく初歩的な最低限の責務を基本的に守ってください！

 

因みに、僕も、事細かくやりたくは無いのですが、冒頭の通り、酷くなってきたので、泣く泣く当店では今年からご契約納品書に以下の規定を設けさせて頂いております。

キャンセルのお取り扱いに関しての要項
店頭在庫商品、又はメーカー発送完了後の商品キャンセルの場合は、事情に限らず、キャンセル料として、税込み価格の20％をお申し受け致します。
キャンセル料が発生した場合、１週間以内にお支払いください。

納期未定の商品をご注文について
”メーカー納期未定”の商品をご注文の場合、ご注文時に手付金として、車体金額の5％（百円単位以下切り上げ）以上を
お支払い頂きます。手付金分は、自転車ご納品時に合計金額から差し引きます。
途中で自転車をキャンセルされた場合は、いかなる理由でも手付金のご返却は出来かねますので、ご了承ください。
なお、メーカー発送完了後の商品キャンセルの場合は、不足分の15％を追加でお支払い頂きます。
 

手付金については、”メーカー納期未定”の場合のみマストになります。
コロナの影響などで、半年から1年は入ってこない可能性もお伝えして、「気長に待ちます！」とご了承の上でご契約されるのですが、半分くらいの方が3か月後くらいにキャンセルされる方が殆どです・・・(-_-;)
なので、手付金制度を泣く泣く導入させて頂きます。

 

 

 

 

最後に、僕が一番酷いと思うケースをご紹介します（泣

一番酷いのは、自転車修理で交換部品を注文されて、部品到着後、入荷連絡をさせて頂いて以降、何カ月もご来店されなく、その後は何回お電話しても出なくなるケース・・・

これが、年2～3件はあるのですが、1番迷惑な逆詐欺と言っても過言ではない行為だと思います！

偏った言い方をすると、「買う」と言って、取り寄せさせておいて、不良在庫にし、経営を圧迫して、当の本人はとんずらって訳ですから・・・

何故、その部品が取り寄せになるのかと言うと、規格等において、あまり需要の無い部品なので店頭在庫を置いてない場合が多いので、それを注文して取り寄せると、不良在庫になる確率が高く、資本金を圧迫します・・・
本来なら、その部品代分を元手に、需要のある回転率の良い他の部品などを仕入れ、利益を出せるところが、その不良在庫のせいで出来なくなるのです！
どこでもそうですが、資本金は無限ではないので・・・

しかも、連絡もつかないので、いつまで取り置きしておけば良いかも分からず、店頭に並べるのもままならなくなり、他の方に売れる機会も逃しています。

故に、このケースが一番悪質だと思います。



 

山田